自分にとって究極の転職

家族ぐるみで親しくしていた職場の先輩が昨年、中途退職していきました。よその会社に移ったのかと考えたりもしましたが、もうサラリーマンという生き方を辞めて、これからは自由業で余生を楽しむのだといって、田舎に帰っていったのです。

もしや、今更慣れない農業を?と勝手に想像して、夏休みを利用して家族そろって遠出をして、のぞいてきました。行ってわかったのは、そこはなかなか有名な歴史スポットからそう遠くないこと。お茶の産地でもあるので、茅葺き風に造り替えた屋根の自宅を半分ぐらい開放して、茶器を売っていたのです。

昔なじみの近所の人が焼き物をしているので、その作品を展示し、訪れる人たちとお茶の話や歴史談話を楽しみながら、時々茶碗などを買ってくれる人が現れると、心の中で感謝して、そうして毎日過ごしているというのです。ちなみに、夕方からは奥さんと二人で、地元の子ども相手に小さな塾を開いていました。

究極の転職です。それまで抱いていた就職という考え方の狭さを思い知りました。